MAC
Macerichクイーンズ・センターやタイソンズ・コーナー・センターのように、都市部で代わりの利かないモールを選び、それ以外は売却の対象に回す。周りのモールが閉まるほど、残った物件に客と有力テナントが寄っていく。
カリフォルニアやニューヨーク、アリゾナに集中する一等地のモールをテナントに貸し、賃料を得る。2025年通期で新規・更新の賃料は既存より6.7%高く決まり、17四半期連続でこの上昇が続いている。
サンタモニカ・プレイスは2024年4月にノンリコースローンの返済が滞り、2025年の年明けに運営が管財人の手へ移った。登記上の所有者は同社のままだが、実質的に手を離れた物件が現に出ている。
2024年に掲げた「Path Forward Plan」に沿って、非中核物件の売却と負債の圧縮を最優先に進める再建型の経営。2025年にはクラブツリー・モールを取得するなど、身軽になった分だけ攻めの投資も再開している。
借入の重さを減らせるかどうかが、この会社の当面のすべてを決める。物件の売却代金と、賃料の上げ幅がその原資になる。2025年末の入居率94.0%は前年から0.1ポイント下げており、余裕は大きくない。
この会社をどう読むか
Macerichが2024年に掲げた「Path Forward Plan」は、負債を減らすための資産の選別だ。残す物件を「Go-Forward Portfolio」として名指しし、それ以外は売却の対象に回している。
選別の厳しさは、サンタモニカ・プレイスの扱いに表れた。ローンの返済が滞ると再建に金を入れず、運営を管財人へ渡している。一方で残したモールの賃料は17四半期連続で上がっており、絞り込む戦略そのものは効いている。
バランスシート (要約)
資産 $8.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.4B(29%)。
自己資本の薄さか借入の重さが同業の中でも目立つ
- 現金・現金同等物$280M
- 長期借入金$5.1B
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1B
- 売上成長率
- 10.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −19.4%
- ROE
- −8.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $322M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 31.7%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $188M
- 配当性向
- —
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