MAT
Mattel半世紀を超えて世界の子供に浸透した人形とミニカーのブランド資産が最大の強みで、その知名度は新規参入では作れない。映画の世界的成功で、玩具を売る会社からブランドを貸す会社への道筋を示した。親から子へ受け継がれる愛着を土台に、娯楽産業へ染み出す老舗の立ち位置にいる。
着せ替え人形やミニカー、幼児向け玩具といった看板ブランドの玩具の販売が収益の柱。大手量販店やネット通販を通じて世界中で売り、クリスマス商戦に収益が集中する。近年は自社ブランドを映画やゲーム、テーマパークに貸し出す権利収入を育てており、大ヒット映画でその路線が実証された。ブランドの知名度を多面的に換金する構造へ移りつつある。
玩具は流行の浮き沈みが激しく、主力ブランドの人気が衰えると業績が大きく傾く。子供の遊びがゲームと動画へ移る流れは、伝統玩具の市場自体を侵食する。販売は少数の大手小売への依存が強く、棚と発注の縮小に弱い。映画路線は当たり外れが大きく、二匹目の成功が続く保証はない。
配当を出さず、資金を自社株買いとブランドの映像化投資に振り向ける経営。不振期の構造改革で工場と費用を絞り、利益体質を取り戻した。玩具の本業を守りつつ、映画や催事への展開でブランドの稼ぎ方を増やす方針が特徴になっている。
玩具の市況と、看板ブランドの鮮度、映画など派生事業の成否に依存する。子供と親の玩具支出が保たれるか、人形とミニカーの主力ブランドが流行を取り込み続けるか、ブランドを使った映画や番組が次々と当たるか、そして玩具のデジタル化の波に乗れるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $6.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.2B(34%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$1.2B
- 他の流動資産$1.9B
- 固定資産$3.5B
- 流動負債$1.5B
- 長期借入金$2.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5.3B
- 売上成長率
- −0.6%
- 粗利率
- 48.7%
- 営業利益率
- 10.2%
- 純利益率
- 7.4%
- ROE
- 17.8%
- ROIC
- 9.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $593M
- フリーCF
- $483M
- 営業CFマージン
- 11.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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