自前で店を回さず、加盟店の経営と土地建物の所有を切り分けて両方から収入を取る形は、直営中心の外食チェーンには真似しにくい。
世界のほとんどの店舗は独立した加盟店主が運営し、本体は売上に応じた手数料を受け取る。加えて、店が建つ土地や建物の多くを本体が所有し、それを加盟店に貸して賃料も得ている。
景気が悪化して外食が控えられると、既存店の売上が鈍り、加盟店からの手数料や賃料の伸びも止まる。ハンバーガーやチキン、コーヒーを扱う競合との値引き合戦に巻き込まれやすく、材料費や人件費が上がれば加盟店の採算を圧迫し、それが本体の収入にも波及する。
長年の増配と自社株買いで株主還元を厚くしつつ、直営店を加盟店へ移す動きを進めている。
客足が世界中の既存店で続くかどうか、そして加盟店が手数料と家賃を払えるだけの利益を保てるかどうかに、本体の収入はぶら下がっている。
この会社をどう読むか
街角のマクドナルドの店員は、本社の社員ではなく加盟店のオーナーに雇われていることがほとんどだ。看板を掲げているのは同じでも、店を実際に切り盛りしているのは独立した経営者たちになる。
本体が受け取るのは、その加盟店の売上に応じた手数料と、店が建つ土地建物を貸したことへの賃料が中心だ。ハンバーガーを焼いて売る商売というより、外食の仕組みを貸す商売に近い。この二重の構造のおかげで材料費の上昇は本体を直撃しにくいが、外食需要そのものが冷え込めば加盟店経由でじわりと響いてくる。
バランスシート (要約)
資産 $59.5B を負債が上回る債務超過の状態。
純資産はマイナスだが、営業利益は支払利息の7.8倍、借金は本業の稼ぎの約3.2年分
- 現金・現金同等物$774M
- 他の流動資産$3.4B
- 固定資産$55.4B
- 流動負債$4.4B
- 長期借入金$40B
- 短期借入金$725M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $26.9B
- 売上成長率
- 3.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 46.1%
- 純利益率
- 31.9%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $10.6B
- フリーCF
- $7.2B
- 営業CFマージン
- 39.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $5.1B
- 配当性向
- 59.7%
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