
MIR
Mirion Technologies放射線測定という規制必須で失敗の許されない分野に、原子力と医療の両面から食い込んだ品揃えの広さが最大の強み。原発ごとに認可と実績が求められる機器は、参入の壁が極めて高い。原子力回帰という時代の転換を、発電所の安全の側から取り込む計測の専門家の立ち位置にいる。
原子力発電所の放射線監視システムや作業員の線量計、がんの放射線治療の品質を確認する測定機器の販売が収益の柱。原発には建設時に大量に納入され、稼働中も校正や交換の需要が続く。病院向けは治療装置の精度管理という規制必須の需要になる。安全規制に支えられた測定機器の更新と保守で稼ぐ構造になっている。
原発事故が一度起きれば、世界の原子力投資が凍りつき、最大の追い風が逆風に変わる。新設計画は政治と資金の事情で遅れやすく、納入の期ずれが業績を振らす。医療機器は病院の投資抑制の影響を受ける。上場時の特別買収会社の経緯による株主構成の重さも、評価の足かせになってきた。
配当を出さず、資金を製品開発と小型の買収、借入の返済に振り向ける経営。原子力と医療の二つの事業で需要の波を補い合い、保守と消耗品の反復収入を厚くする。原発新設の大波に備えて供給能力を整える方針が特徴になっている。
原子力の建設と稼働、医療の放射線治療の拡大、規制の継続に依存する。原発の新設と稼働延長が世界で進むか、データセンターの電力需要が原子力回帰を後押しし続けるか、がん治療の装置投資が伸びるか、そして安全規制が測定機器の需要を義務として支え続けるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(52%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$412M
- 他の流動資産$481M
- 固定資産$2.7B
- 流動負債$316M
- 長期借入金$443M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $925M
- 売上成長率
- 7.5%
- 粗利率
- 47.4%
- 営業利益率
- 5.6%
- 純利益率
- 3.1%
- ROE
- 1.5%
- ROIC
- 1.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $143M
- フリーCF
- $107M
- 営業CFマージン
- 15.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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