MLEC
Moolec Science培養肉でも単純な発酵でもなく、大豆や紅花という作物そのものに動物由来の成分を作らせる分子農業を選んだところが他社と違う。豚肉の蛋白を作る大豆Piggy Sooyと、紅花からGLA油を採るGLASOがその代表例になる。
いま実際に物を売っているのは、2023年4月に$2.6Mで買ったValoraSoyだけだ。押し出し成形で肉の繊維に似せた大豆蛋白の素材を作り、三大陸15か国以上の食品会社へ納めている。分子農業の研究や、フィンランドで立ち上げ中の発酵拠点は、その先の話になる。
遺伝子組み換え作物への規制や消費者の受け止めは国ごとに差が大きく、承認までの期間が読みにくい。フィンランドの発酵拠点はまだ稼働前で、投資だけが先に出ていく。研究開発費がかさむなか増資に頼れば、株式の希薄化も避けられない。
2025年6月にBioceres Group社らとの企業結合を経て、乾燥や高温に強い作物技術HB4を使える資本関係を手に入れた。アルゼンチンとブラジルと米国に置いた圃場試験の部隊Agralityも自前で抱え、栽培と試験を外に出さずに回している。
承認の要る研究と、いま回っている素材工場という、時計の進み方が違う二つを同時に持たせている。研究側は各国の食品規制の判断待ちで、素材側は食品会社の受注量に握られる。
この会社をどう読むか
大豆に豚肉の蛋白を作らせる。Moolec Scienceの看板はそこにあるが、その研究はまだ各国の食品規制の判断を待つ段階にある。いま伝票が立っているのは、押し出し成形で肉の食感を作る大豆素材を15か国以上へ売る、買収済みの子会社ValoraSoyのほうだ。
つまり同じ会社の中で、今日の売上を作る素材工場と、承認が下りるまで一銭にもならない遺伝子の研究が並んでいる。フィンランドで建てている発酵拠点は、その二つの中間に置かれた三本目の時計にあたる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
MLEC の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…