
米国唯一のベリリウム鉱山と精錬の技術を握る、文字通り代替不能の供給者である点が最大の強み。防衛と宇宙では国家安全保障上の供給源として守られる立場にある。半導体や電池など先端分野の材料を顧客と作り込む開発力も持つ、小さくても急所を押さえた素材の専門店の立ち位置にいる。
軽くて硬いベリリウムの合金や、半導体の製造に使う薄膜の材料、精密な電子部品向けの特殊合金の販売が収益の柱。米国で唯一の鉱山から最終製品までを一貫で持ち、防衛や宇宙、半導体、医療機器といった失敗の許されない用途に納める。顧客ごとの特注材料が多く、性能で選ばれる値付けで稼ぐ構造になっている。
半導体の在庫調整は薄膜材料の注文を急減させる。防衛予算の削減や計画の遅延は、安定収益の柱を細らせる。特殊材料は用途ごとの需要が小さく、主要顧客の設計変更ひとつで売上が消えることもある。ベリリウムの健康リスクを巡る規制や訴訟も、長く抱え続ける火種になる。
配当を続けながら、利益を特殊材料の生産能力と研究開発に再投資する経営。市況商品との競争を避け、性能で値付けできる特注品の比率を高めてきた。防衛と半導体という二つの長期需要に橋を架ける方針が特徴になっている。
半導体の設備投資と、防衛と宇宙の予算、特注材料の開発に依存する。半導体向けの薄膜材料の需要が市況の波を越えて伸びるか、防衛・宇宙の政府予算が続くか、顧客と共同開発する特注品で次の用途を作れるか、そして貴金属など原材料の価格変動を転嫁できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $943M(52%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$14M
- 他の流動資産$776M
- 固定資産$1B
- 流動負債$254M
- 長期借入金$436M
- 短期借入金$22M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.8B
- 売上成長率
- 6.0%
- 粗利率
- 17.3%
- 営業利益率
- 6.1%
- 純利益率
- 4.2%
- ROE
- 7.9%
- ROIC
- 6.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $103M
- フリーCF
- $50M
- 営業CFマージン
- 5.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $12M
- 配当性向
- 15.4%
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