MUR
Murphy Oilメキシコ湾の海洋油田という、技術と経験のいる資産を中堅ながら持ち続ける点が特徴。海洋は一度立ち上がれば生産が長く安定し、陸上のシェールと性質の違う資産を組み合わせて分散を効かせる。創業家の流れをくむ経営の下、配当と自社株買いの還元を重視する、堅実な中堅石油会社の立ち位置にいる。
メキシコ湾の海洋油田と、米国陸上やカナダの油田・ガス田で、原油や天然ガスを掘り出して売る収益が柱。海洋と陸上の両方に資産を持ち、海外でも探鉱を進める。売値は原油・ガスの相場で決まり、生産量と相場、採掘コストの差が利益になる。掘り出した資源を売り、得た資金を配当と自社株買いに回す市況連動の構造になっている。
原油価格が下落すると、収益が一気に悪化する。海洋油田はハリケーンや事故で操業が止まるリスクを抱え、設備の重さもある。探鉱は外れれば投資が無駄になる。脱炭素による化石燃料の長期の需要減や、油田の生産量の自然な減少も、収益の重しになりうる。相場の波がそのまま業績に出る。
配当と自社株買いでの還元を重視しつつ、海洋油田の安定操業と、規律ある探鉱投資、財務の健全さに力を入れる経営。原油価格で振れる収益の中で、還元の枠組みをあらかじめ決めて実行し、相場の上昇局面の果実を株主に配る方針が特徴になっている。
原油・天然ガスの価格と、生産量、海洋油田の操業、探鉱の成果に依存する。原油価格が高いほど採算が良くなる。海洋油田を安全に操業できるか、陸上の生産を維持できるか、新しい油田の探鉱が当たるか、そして採掘コストを抑えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $9.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.1B(52%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$377M
- 他の流動資産$440M
- 固定資産$9B
- 流動負債$1.1B
- 長期借入金$1.3B
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- −10.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 11.1%
- 純利益率
- 3.8%
- ROE
- 2.0%
- ROIC
- 3.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- —
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $186M
- 配当性向
- 178.6%
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