MYO
Myomo発想そのものは1960年代にさかのぼり、MITの研究室で長く磨かれてきた。手術でも投薬でもなく、本人の筋肉が出す微弱な電気を合図にモーターが動くという経路で、失われた腕の動きを取り戻す。
収入は、患者一人ひとりの腕に合わせて作る装具MyoProの一台ごとの代金である。費用を払うのは本人ではなく保険で、会社が保険会社へ直接請求する経路のほか、義肢装具士や退役軍人向けの医療機関を通じても届ける。
審査が下りなければ、どれだけ適した患者がいても装具は渡らない。採寸から製作まで一人ずつ手をかける以上、量産で原価を下げる逃げ場もない。販売と開発の費用がかさむ期間が続けば、増資で資金を埋めることになる。
経営の手数は、保険の給付コードを取りに行くことと、患者を紹介してくれる医療現場との接点を増やすことに割かれている。装具そのものより、届ける道を広げる作業のほうが重い。
装具が渡るかどうかを決めるのは患者本人ではなく、処方する医師と費用を認める保険会社である。だから伸びは、候補となる患者を見つける力と、保険の審査を通す力の掛け算になる。
この会社をどう読むか
Myomoは「腕の装具メーカー」と紹介されることが多いが、その装具の動く仕組みを聞くと印象が変わる。脳卒中や外傷で力の入らなくなった腕に着けると、かろうじて残っている筋肉の電気を拾い、モーターが本人の意図をくみ取って腕を持ち上げる。
もとの発想は1960年代のもので、MITの研究室で育った技術をMyomoが製品にした。ただし一台ずつ採寸して作るため量産が利かず、しかも代金を払うのは患者ではなく保険会社だ。この会社の普及の速さは、技術よりも保険の通り方で決まる。
バランスシート (要約)
資産 $39M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $11M(30%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$14M
- 他の流動資産$13M
- 固定資産$11M
- 流動負債$8M
- 長期借入金$11M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $41M
- 売上成長率
- 25.7%
- 粗利率
- 65.7%
- 営業利益率
- −35.2%
- 純利益率
- −38.1%
- ROE
- −136.6%
- ROIC
- −50.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$15M
- フリーCF
- −$16M
- 営業CFマージン
- −35.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
MYO の掲示板
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