大手が手薄なニューヨーク州北部という地域に深く根を張り、地元で揺るぎない信頼と低コストの預金を築いた地盤が最大の強み。百年を超える歴史と長い増配の実績を持つ。資産運用や年金事務など金利に頼らない手数料事業も備え、地味だが堅実な地域銀行の立ち位置にいる。
ニューヨーク州の北部を中心に、近隣の州で集めた預金を地元の企業や個人に貸し出す利ざやが収益の柱。商業向けの融資と商業用不動産、住宅ローン、自動車などの消費者向けの貸出が中心になる。資産運用や保険、年金の事務の手数料も加わる。地縁の深い低コストの預金を元手に、堅実な融資と手数料事業で稼ぐ構造になっている。
景気後退で地元企業の貸し倒れが増えると、利益が直接傷む。商業用不動産への融資は空室率の上昇局面で重荷になる。金利の急変は利ざやと保有する債券の評価を揺らす。地盤の人口の伸びが緩やかなため、買収に頼らないと成長が鈍りやすく、買収の統合の失敗は高くつく。
配当を長く続けながら、保守的な融資と経費の管理で堅実に稼ぐ経営。近隣州の地場の銀行を買収して地盤を広げる。資産運用や年金事務の手数料事業を育てて、金利に左右されにくい収益を厚くする方針が特徴になっている。
地域経済と、預金基盤、金利水準に依存する。地元の企業と家計が借入を続けるか、長年の関係で築いた低コストの預金を守れるか、金利の変動を利ざやの管理でこなせるか、そして近隣州への買収で広げた地盤をうまく束ねられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $16B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(12%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$487M
- 短期借入金$148M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $183M
- 売上成長率
- 10.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 92.5%
- ROE
- 8.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $235M
- フリーCF
- $219M
- 営業CFマージン
- 128.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $73M
- 配当性向
- 42.9%
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