NFLX
Netflix
自社プラットフォームのレコメンド精度、地域別オリジナル制作(韓国・スペイン・日本・ブラジル等)の体力、グローバル同時配信のオペレーション力、これら3つを束ねたスケールメリットが他の配信サービスにない強み。映画館経由ではなく直接配信を貫く戦略も独自。
売上のほぼ全てが月額会員費。地域・プランごとに価格を分け、広告付きの安いティアを2022年に追加して、価格帯を広げた。コンテンツはハリウッド大手から買うライセンス作品と、自社が直接作るオリジナル(『Squid Game』『Stranger Things』『Wednesday』など)の二つの事業で、後者の比重を年々高めている。
パスワード共有取り締まりとADプランの会員ブースト効果が一巡した後、純増ペースの鈍化が顕在化する。Disney+、Amazon Prime Video、YouTube、TikTokといった「時間を奪い合う」競合との消耗戦、ハリウッド・ストライキの再発、コンテンツ投資の利回り低下もリスク。
Ted SarandosとGreg Petersの共同CEO体制。広告事業・ライブ・ゲーム・スポーツ的コンテンツに段階的に踏み込む一方、コンテンツ投資の規律(年$20B前後)と高い営業利益率を両立する経営。配当はせず、自社株買いで還元している。
世界の有料会員数の純増、ARM(会員1人あたり収益)、コンテンツ投資の効率(ヒット率と長期再視聴の継続性)に依存する。為替(売上の半分以上が海外)、現地規制(EUのコンテンツクオータ等)、ハリウッドの労使交渉(脚本家・俳優ストライキ)も前提条件。
この会社をどう読むか
Netflixはストリーミングを発明した会社という第一印象は今も正しい。世界190か国超で月額会員から料金を取り、自社オリジナル作品とライセンス作品を配信する単一事業体。
ここ数年で性格が少しずつ変わっており、2022年に広告付きプラン、2023年にパスワード共有取り締まり、2024年以降はライブ・スポーツ的コンテンツ・ゲームへの拡張と、収益レバーを次々と増やしている。「広告ゼロ・サブスクリプション一本」だった会社が、複数の収益源を持つメディア企業へと寄せていく途中、と読むのが現在地。
バランスシート (要約)
資産 $55.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $26.6B(48%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$9B
- 他の流動資産$4B
- 固定資産$42.6B
- 流動負債$11B
- 長期借入金$13.5B
- 短期借入金$999M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $45.2B
- 売上成長率
- 15.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 29.5%
- 純利益率
- 24.3%
- ROE
- 41.3%
- ROIC
- 25.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $10.1B
- フリーCF
- $9.5B
- 営業CFマージン
- 22.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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