NSIT
Insight Enterprises数千のメーカーと数万の企業顧客をつなぐ調達の規模と、導入から運用までの一括請負の体制が最大の強み。IT部門の人手不足は、調達と導入の丸投げ需要を太らせ続ける。モノの流通で築いた顧客の信頼を、助言と運用の長期契約に変える転換者の立ち位置にいる。
企業や官公庁に代わってパソコンやサーバー、ソフトの調達をまとめて行い、導入と設定まで請け負う事業が収益の柱。世界の主要メーカーの製品を一つの窓口で揃える調達力が強みになる。クラウドの移行や人工知能の導入を助言するサービス部門を買収で育て、モノの利幅の薄さを助言の厚さで補う構造に変えつつある。
企業のIT予算の凍結は、調達のモノ売りを直撃する。機器の流通は利幅が薄く、数量の減少がすぐ利益に響く。クラウドの直販やメーカーの直接契約が広がれば、仲介の取り分が削られる。買収で育てたサービスの統合が乱れれば、転換の物語が揺らぐ。
配当を出さず、資金をサービス企業の買収と自社株買いに振り向ける経営。モノの流通の効率を磨きつつ、利幅の厚い助言と運用の比率を高める。人工知能の導入支援を新しい看板に育てる方針が特徴になっている。
企業のIT支出と、機器の更新の波、サービス転換の進展に依存する。パソコンの買い替えと基本ソフトの更新が機器の出荷を支えるか、クラウドと人工知能の導入支援が利幅の厚い柱に育つか、メーカーからの仕入れ条件を保てるか、そして景気が企業の投資を凍らせないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $9.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(18%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$358M
- 他の流動資産$6B
- 固定資産$2.7B
- 流動負債$5.1B
- 長期借入金$1.4B
- 短期借入金$8K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8.2B
- 売上成長率
- −5.2%
- 粗利率
- 21.4%
- 営業利益率
- 4.1%
- 純利益率
- 1.9%
- ROE
- 9.5%
- ROIC
- 8.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $304M
- フリーCF
- $279M
- 営業CFマージン
- 3.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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