
NVST
Envista Holdingsインプラントから矯正、画像診断までを一社で揃える品揃えの幅と、世界の歯科医院に張り巡らせた販売網が最大の強み。高齢化で歯の治療需要は構造的に増え、審美への支出も新興国で広がる。名門ブランドの再起を狙う、歯科専業の総合勢の立ち位置にいる。
歯を失った患者の顎に埋めるインプラントと、歯並びを治す矯正装置の販売が収益の柱。世界的に知られたインプラントのブランドを持ち、歯科医院と技工所に直接売る。診断の画像機器や治療の消耗品も手がける。歯科医の手技の習熟がブランドの乗り換えを防ぎ、施術の数に応じて稼ぐ構造になっている。
インプラントも矯正も延期しやすい自費の治療で、景気の悪化が需要を直撃する。中国の集中調達制度は価格を大きく削った。透明矯正の市場では専業の強豪に先行され、巻き返しは容易でない。分社後の業績低迷が長く、立て直しの遅れは市場の忍耐を試し続ける。
配当を出さず、資金を製品開発と販売網の立て直し、自社株買いに振り向ける経営。利益率の低い事業の整理と経費削減を進め、インプラントの上位ブランドへ資源を集中する。買収より内部の修繕を優先する再建期の方針が特徴になっている。
歯科治療の需要と、新興国市場、製品の刷新に依存する。インプラントという高額の自費治療が家計の余裕に支えられるか、中国など新興国での販売が値引き圧力を超えて伸びるか、透明な矯正装置の競争で存在感を保てるか、そして経営の立て直しが利益率の回復に結びつくかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $5.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.1B(55%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$1.2B
- 他の流動資産$815M
- 固定資産$3.7B
- 流動負債$853M
- 長期借入金$1.4B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- 8.3%
- 粗利率
- 54.7%
- 営業利益率
- 7.9%
- 純利益率
- 1.7%
- ROE
- 1.5%
- ROIC
- 3.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $276M
- フリーCF
- $230M
- 営業CFマージン
- 10.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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