NYC
American Strategic InvestmentREITの資格を捨ててまで、オフィス以外の資産や不動産向けの貸付にも手を出せる自由を選んだ。2023年には社名を変え、8株を1株にまとめる株式併合も済ませており、器そのものを作り替えてきた。
マンハッタンに残るオフィスと商業の5棟から家賃を受け取る。入居率は2025年末で80.3%、契約の残りは平均6.1年で、家賃の27%は政府・公共部門の借り手から入ってくる。
保有する1棟は2025年9月に貸し手との合意による競売手続きへ入り、裁判所が管財人を置いた。会計上は$47.9Mの益を計上したものの、借金を返しきれずに物件を明け渡した結果でもある。
物件を買い増すより、いまの入居者をつなぎとめ、税の不服申立てや外注の見直しで経費を削る守りに寄っている。ニューヨークのオフィス市況の戻りは鈍いという前提で動いている。
運営は外部の助言会社に委ねる形で、投資先の選定も物件の売買もその判断を通る。営業の稼ぎだけでは経費を賄えず、この数年は助言会社に報酬の支払いを待ってもらったり、つなぎの融資を受けたりしてしのいでいる。
この会社をどう読むか
このビル群の家賃を払っているのは、3割近くが政府や公共の機関だ。オフィスの空きが戻らないマンハッタンで、この会社が選んだのは、堅い借り手を抱えたまま耐えるやり方だった。
もとの名前はNew York City REITで、2023年に資格を自ら返上して社名も改めた。投資できる範囲は広がったものの、残る5棟のうち1棟は2025年に競売手続きへ入り、裁判所の管財人の下にある。
バランスシート (要約)
資産 $445M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $65M(15%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$1M
この判定で見た指標: 自己資本比率。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −32.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$8M
- フリーCF
- −$9M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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