OIO
OIO Group特別買収目的会社(SPAC)を経て上場した廃棄物リサイクル会社が、$1.03Bの株式交換で名門スポーツカーを丸ごと取り込む例は他にない。対価は新株で払われ、現金の持ち出しを避けた形になっている。
現状の収入源は、傘下のESAが手がける産業廃棄物のリサイクル事業で、医薬品や半導体、石油化学の工場から出る廃棄物を回収し、金属や酸などの再生品にして売る。De Tomasoのスポーツカー事業は2026年4月に買収したばかりで、収入の柱にはまだ育っていない。
De Tomaso買収の対価には成果条件が付いており、2025年の目標だった年36台の納車は達成できなかった。看板の変更が先行し、実際の車づくりが追いついていない実態が数字に表れている。
現金を使わず新株で名門ブランドを取り込み、廃棄物事業の運営と車づくりの立ち上げを同時に抱える構えを選んだ。株主への還元より、納車目標を満たして追加株式の発行条件を片づけることが先に来る。
足元を支えるのは廃棄物の受託量と、ニッケルや銅、硫酸といった再生品の相場。その先はDe Tomasoが車を計画どおり納められるかにかかり、買収契約に組み込まれた年間の納車目標が追加株式の発行を決める。
この会社をどう読むか
OIO Groupという社名と、傘下に名門スポーツカーブランドDe Tomasoを持つという触れ込みから、超高級車メーカーを連想しやすい。だが実際に収入を生んでいるのは、シンガポールで医薬品や半導体工場の産業廃棄物を回収し、金属や酸などの再生品に変えて売るリサイクル事業ESAだ。
De Tomasoは2026年4月に$1.03Bの株式交換で買収したばかりで、契約には年間の納車目標が付くが、初年度の36台には届かなかった。名門ブランドを手に入れた勢いと、実際に車を作って納める現場の進み具合には、まだ差がある。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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