
安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
牛や豚、鶏の健康を保つ飼料の添加剤やワクチンという、世界の食肉の需要に直結した家畜向けの製品に特化する点が最大の強み。人間向けの大手の製薬とは異なり、畜産の現場に密着した品揃えと、農家や飼料の会社との関係を持つ。食の供給を支える縁の下を担う、家畜向けの動物用医薬品の立ち位置にいる。
牛や豚、鶏といった家畜の健康を保つための製品を作り、売るのが事業の柱。柱は、病気を防ぎ成長を助ける、飼料に混ぜる薬や栄養の添加剤と、家畜向けのワクチンになる。これに加え、家畜の健康に関わる栄養の成分や、一部は工業用の化学品も手がける。畜産の農家や飼料の会社に供給する。買収で品揃えを広げてきた。家畜向けの医薬品と添加剤の販売で稼ぐ構造になっている。
飼料に混ぜる成長を助ける薬は、耐性菌への懸念から規制が強まる流れにあり、その制限が需要を細らせる弱点を抱える。家畜の伝染病の流行は、ワクチンの需要を増やす一方、頭数の減少で添加剤の需要を冷やす両面を持つ。穀物や飼料の価格の高騰は、農家の支出を絞らせる。買収で膨らんだ借入や、統合の難しさも逆風になる。
配当を出しながら、家畜向けの添加剤とワクチンの事業を着実に回す経営。買収で品揃えを広げ、ワクチンなど規制に左右されにくい分野も育てる。世界の食肉の需要という底堅い土台を生かしつつ、飼料に混ぜる薬への規制の強まりに備えて、事業の幅を広げる方針が特徴になっている。
食肉の需要と、規制、買収の統合に依存する。世界の人口や所得の伸びで食肉の需要と家畜の頭数が増えるか、飼料に混ぜる薬への規制が強まらないか、家畜の伝染病の流行に応じてワクチンの需要が生まれるか、そして買収した事業をうまく束ねられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $1.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $286M(21%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
読み込み中…