PAM
Pampa Energia発電専業でも資源開発専業でもなく、性質の違う三つの事業を一つの決算に同居させている点が他のアルゼンチン企業と違う。国内最大のガス輸送会社TGSにも26.9%を出資し、共同で支配する立場に立つ。
発電事業は総発電容量の1割強を占める規模で主な収益源になっている一方、石油化学事業(スチレンなど)は直近期に営業赤字を計上した。石油・ガス事業はバカムエルタ頁岩層への生産集中を強め、ガス生産量は国内5位につける。三事業の収支は年によって入れ替わり、主な収益源が固定されていない点が特徴。
石油化学のように相場や為替に弱い事業が赤字に転じても、発電や石油・ガスの黒字で埋め合わせられるかが問われる局面がある。逆に電力料金の規制強化とガス価格の下落が同時に来ると、三事業がそろって沈む展開もありうる。
配当より、バカムエルタでの生産拡大投資と、不安定な自国経済への備えを優先する経営。事業ごとの収支の入れ替わりを前提に、全体でバランスを取る運営を志向する。
アルゼンチンの物価と通貨の安定、電力・ガスの規制料金の水準、そしてバカムエルタでの生産拡大への投資継続に業績が乗っている。
この会社をどう読むか
Pampa Energiaという一つの株を買うと、実質的には性格の異なる三つの会社を同時に買うことになる。発電、石油・ガスの採掘、そして石油化学というポートフォリオは、それぞれ景気循環も相場感応度も別物だ。
直近期を見ると、発電がしっかり稼ぐ一方で石油化学は赤字に沈んでおり、主な収益源は年によって入れ替わっている。ここに、アルゼンチンという物価と通貨の振れが極めて大きい国のリスクが重なる。事業の分散が本当に緩衝材として機能しているのか、それとも三重のリスクを一度に抱えているだけなのか、決算のたびに見極める必要がある会社だ。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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