景気敏感な事業で、配当も出す会社
大手が電動化へ去る中で、燃料系の専業として技術と供給を引き受ける逆張りの立場が最大の強み。競合が減るほど残る需要の取り分が増える。補修部品の高い利幅と商用・産業向けの長い製品寿命が現金を生み、衰退市場の最後の勝者を狙う立ち位置にいる。
エンジンの燃料噴射装置や燃料ポンプ、点火部品の製造販売が収益の柱。新車向けに加え、補修部品の市販が収益の四割を占め、走り続ける古い車が需要を生む。商用車や産業エンジン向けも厚い。電動化に向かう親会社から分離し、エンジンの残り火に専念して稼ぐ構造になっている。
電動化の加速はエンジン部品という土台を構造的に削る。新車向けの受注は自動車メーカーの減産に振られる。補修の粘りにも限りがあり、保有車両の電動化が進めば細る。分離会社ゆえの知名度の低さと、縮む市場という烙印が評価を抑え続ける。
配当を払いながら、大規模な自社株買いで株数を減らす還元重視の経営。エンジン部品の現金を電動化に投じず株主に返す割り切りを持つ。水素噴射など技術の出口は慎重に探る方針が特徴になっている。
エンジン車の生産と保有の残存、補修需要、新分野の開拓に依存する。エンジン搭載車の生産が想定より長く続くか、世界の保有車両の高齢化が補修部品を支えるか、商用車と産業用の燃料系で受注を保てるか、そして水素や代替燃料の噴射という次の出口が育つかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $3.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(42%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
読み込み中…