Philip Morris Internationalは、斜陽産業のタバコ会社という第一印象の裏で、実は「煙の出ない製品への乗り換え」を最も大胆に進めている転換企業だ。
紙巻タバコの数量は長期で細っていくが、依存性の高い嗜好品ゆえの価格決定力で本業はなお手厚いキャッシュを生む。そのキャッシュを加熱式IQOSやニコチンパウチZYNへ投じ、衰える本業から育つ新事業へ軸足を移している。PMを読むときは、配当の手厚さという安定面と、無煙製品への転換がどれだけ進むかという成長面を、二つ並べて見るとよい。

加熱式タバコで世界の先頭を走り、紙巻からの移行を自社の製品で囲い込める点が他社にない強み。依存性の高い嗜好品ならではの価格決定力と、世界中に張り巡らせた販売網も大きい。
米国外で売る紙巻タバコが今も収益の大黒柱。これに加熱式タバコのIQOSやニコチンパウチのZYNといった無煙製品が育ち、依存性の高い嗜好品ゆえの安定した価格決定力で稼ぐ構造になっている。
無煙製品への規制が強まったり、転換が想定より遅れたりすると、成長の柱が揺らぐ。海外売上が中心ゆえ、ドル高が業績の重しになり、各国の増税が数量を一段と細らせるリスクもある。
高い配当利回りを維持する株主還元が看板で、安定したキャッシュを配当に厚く回す。同時に無煙製品の研究開発と買収へ投資し、紙巻依存からの脱却を急ぐ二面の経営が特徴。
純資産がマイナス(債務超過)の状態です。財務の安全性は低く、希薄化や資金繰りに注意が必要です。
前年比。3年の年平均は 8.6%
売上から原価を引いた、商品そのものの儲けの厚さ
本業でどれだけ稼げているか。マイナスは本業赤字
株主のお金をどれだけ効率よく利益に変えたか
本業で実際に生まれた現金。利益と違い会計の調整を含まない
営業CFから設備投資を引いた、自由に使える現金
フリーCFがプラスで、現金を生み出せている状態
株価に対して年間いくら配当が出るか
利益のうち配当に回す割合。高すぎると無理がある
Philip Morris Internationalは、斜陽産業のタバコ会社という第一印象の裏で、実は「煙の出ない製品への乗り換え」を最も大胆に進めている転換企業だ。
紙巻タバコの数量は長期で細っていくが、依存性の高い嗜好品ゆえの価格決定力で本業はなお手厚いキャッシュを生む。そのキャッシュを加熱式IQOSやニコチンパウチZYNへ投じ、衰える本業から育つ新事業へ軸足を移している。PMを読むときは、配当の手厚さという安定面と、無煙製品への転換がどれだけ進むかという成長面を、二つ並べて見るとよい。
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