電源チップの統合設計で数十年の蓄積を持ち、安全規格と信頼性の実績で設計者の定番となっている点が最大の強み。待機電力を削る省エネ規制は追い風として働き続ける。無借金で現金を厚く持つ財務は、半導体の谷を何度も生き抜いてきた保守経営の証であり、堅実な専業の立ち位置にいる。
コンセントの交流を機器用の直流に変える電源回路を、一つにまとめた半導体の販売が収益の柱。スマホの充電器や家電、産業機器の電源に組み込まれ、部品点数と待機電力を減らす設計が売りになる。窒化ガリウムの次世代品も自社で量産し、電気自動車や電力網向けの高電圧品を育てる。電源の設計標準を握って稼ぐ構造になっている。
家電とスマホという成熟市場への依存が強く、消費の冷え込みと在庫調整が直撃する。中国の家電市況の悪化は特に響く。次世代材料では新興勢と巨大半導体メーカーの両方と競い、技術の主導権を失えば定番の座が揺らぐ。買収を避ける純血主義は、成長の速度では不利に働くこともある。
連続増配と自社株買いを続けながら、開発投資を高電圧と次世代材料に振り向ける経営。買収に頼らず自社技術を磨く文化を守る。市況の谷でも開発の手を緩めず、規制の追い風を確実に拾う方針が特徴になっている。
家電とスマホの生産動向と、省エネ規制、高電圧用途の育成に依存する。世界の機器生産と充電器の需要が回復するか、待機電力の規制強化が高効率チップへの置き換えを後押しするか、電気自動車や送電向けの高電圧品が新しい柱に育つか、そして在庫循環の波を乗り切れるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $772M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $673M(87%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$59M
- 他の流動資産$400M
- 固定資産$314M
- 流動負債$70M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $444M
- 売上成長率
- 5.9%
- 粗利率
- 54.5%
- 営業利益率
- 2.3%
- 純利益率
- 5.0%
- ROE
- 3.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $112M
- フリーCF
- $87M
- 営業CFマージン
- 25.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $47M
- 配当性向
- 213.5%
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