景気敏感な事業で、配当も出す会社
世界中で名前の通る二大ブランドを同時に抱える、知名度の資産が最大の強み。下着やシャツの定番品は流行に左右されにくい床を作り、商標貸しは資本を使わない利益を生む。割安な評価に対しブランド資産が厚い、再評価待ちの老舗の立ち位置にいる。
傘下の二大ブランドの衣料品の販売とライセンス収入が収益の柱。直営店とネット直販、百貨店への卸、香水や眼鏡などの商標貸しを組み合わせる。収益の重心は欧州にあり、米国は値引き体質からの脱却を、中国は市況の回復を進める。ブランドの格を保つ価格統制で稼ぐ構造への転換を図っている。
衣料は景気と流行の波をまともに受け、ブランドの陳腐化は緩慢で気づきにくい毒になる。百貨店という販路の衰退は卸の土台を削る。中国では地政学を背景にした不買の標的になった経歴がある。関税の引き上げは生産の大半を海外に頼る構造を直撃する。
配当を続けながら大規模な自社株買いで株数を減らす還元の経営。値引きの抑制と直販の強化でブランドの格を立て直し、地域ごとの採算を厳しく見直す。本業の二大ブランドへの集中を貫く方針が特徴になっている。
ブランドの鮮度と、欧州の消費、中国市場の行方に依存する。二大ブランドが若い世代に選ばれ続けるか、稼ぎ頭の欧州の消費が保たれるか、中国の不買の波や市況悪化を乗り切れるか、そして値引きを減らして利益率を引き上げる改革が実るかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $11.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4.8B(41%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
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