QLYS
Qualys二十五年にわたり弱点の情報を蓄積してきたデータベースと、誤検知の少なさへの信頼が最大の強み。一つの軽い常駐プログラムで資産の把握から点検までを賄う設計は、運用の負担を嫌う企業に好まれる。営業費を抑えた経営で業界屈指の利益率を保つ、堅実な専業の立ち位置にいる。
企業のサーバーや端末、クラウドに潜む既知の弱点を自動で洗い出し、危険度に応じて修正の優先順位を示すサービスの年額契約が収益の柱。規制や監査で点検が義務づけられる企業が多く、解約されにくい。弱点の検出から修正までを一つの画面で扱う製品群へ広げ、一顧客あたりの契約額を引き上げて稼ぐ構造になっている。
サイバー保安の予算が総合基盤へ集約される流れは、単機能の専業から契約を吸い上げる。成長率の鈍化は、高収益でも市場の評価を下げる。新興の攻撃面管理の競合は若い技術で切り込んでくる。点検という商売は地味で、華やかな新分野への乗り遅れが評価の重しになり続ける。
配当を出さず、利益を自社株買いと製品の拡張に振り向ける経営。流行を追う買収より自社開発を重んじ、利益率の高さを規律として守る。弱点の検出から修正の自動化へ製品の幅を広げ、単価の成長で補う方針が特徴になっている。
保安予算の配分と、製品の拡張、競合との均衡に依存する。弱点管理が規制と監査に支えられた必須支出であり続けるか、検出から修正までの自動化で単価を上げられるか、巨大プラットフォーム勢の一括提案に顧客を奪われないか、そして人工知能による攻撃と防御の変化に追随できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $561M(51%)。
開示から読める範囲ではおおむね健全
- 現金・現金同等物$250M
- 他の流動資産$407M
- 固定資産$437M
- 流動負債$467M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $669M
- 売上成長率
- 10.1%
- 粗利率
- 82.8%
- 営業利益率
- 33.2%
- 純利益率
- 29.6%
- ROE
- 35.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $309M
- フリーCF
- $304M
- 営業CFマージン
- 46.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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