
配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
百年級のブランドへの設備業者の信頼と、全米の住宅に既に付いている膨大な設置済み機器が最大の強み。機器は壊れれば同じブランドで交換されやすく、更新需要が安定して続く。製造と卸を併せ持つ業界での独特の立ち位置が、業者との接点を二重に押さえている。
家庭の温度調節器や煙感知器、給湯やボイラーの制御機器といった住宅機器の製造販売が収益の柱。歴史ある工業ブランドの名を冠した製品は、設備業者の指名で住宅に取り付けられる。もう一つの柱は防犯と映像監視の機器を施工業者に卸す世界規模の流通事業で、買収で品揃えを広げた。機器の更新需要と業者の仕入れの両輪で稼ぐ構造になっている。
住宅市況と修繕支出の冷え込みは、機器と卸の両事業を同時に細らせる。スマートホームの覇権争いでは巨大テック企業と正面からぶつかり、ブランドの古さが弱点に変わりうる。卸事業は利幅が薄く、価格競争と在庫の波に揺れる。分社時に引き継いだ旧親会社の環境債務の支払いも、長く続く重しになる。
配当を出さず、資金を買収の統合と借入の返済、製品の刷新に振り向ける経営。利幅の薄い卸事業の効率化と、機器事業の高付加価値化を並行して進める。旧親会社への債務を計画的に払いながら、事業の独り立ちを完成させる方針が特徴になっている。
住宅の修繕と更新の需要、設備業者との関係、流通事業の利幅に依存する。給湯器や空調の故障に伴う交換が下支えするか、設備業者がブランドを指名し続けるか、防犯機器の卸で電子商取引への移行を乗り切れるか、そして買収した流通事業の統合が利益率を高めるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $8.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.9B(35%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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