SAIC
Science Applications International数十年にわたり政府のシステムを支えてきた実績と、機密を扱う認証を持つ人材の層が強み。政府ITは参入の壁が高く、現職の請負業者が更新で有利になりやすい。派手な成長はないが受注残が厚く、配当と自社株買いで還元する、官需ITの安定株という立ち位置にいる。
米政府の機関や軍を顧客に、ITシステムの設計・構築・運用、デジタル化の支援、エンジニアリングの役務を長期契約で請け負う報酬が収益の柱。軍の訓練システムや官庁の基幹システムなど、政府のデジタル基盤を裏で支える。数年単位の大型契約を競争入札で取り、技術者の役務を積み上げて稼ぐ構造になっている。
政府予算の削減や成立の遅れ、政府閉鎖は、契約の執行と新規発注を直接止める。政府効率化の号令で役務契約が見直されると、案件の縮小や打ち切りが起きる。再入札での失注は数年分の収益を一度に失わせる。役務の利幅は薄く、成長も緩やかという構造的な地味さも抱える。
配当と自社株買いで株主に還元しつつ、大型契約の入札勝率と、利幅の改善、技術者の確保に力を入れる経営。政府予算という安定した土台の上で、薄い利幅をコスト規律で守り、生み出す現金を着実に株主へ返す方針が特徴になっている。
政府のIT予算と、入札の勝率、契約の更新、人材の確保に依存する。政府がデジタル化への支出を続けるか、大型案件の再入札で既存契約を守れるか、新規案件を取れるか、そして技術者を確保し稼働させられるかが、業績を左右する大きな前提になる。政府予算の動向が需要の土台になる。
バランスシート (要約)
資産 $5.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.5B(28%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$182M
- 他の流動資産$997M
- 固定資産$4.2B
- 流動負債$982M
- 長期借入金$2.5B
- 短期借入金$19M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7.3B
- 売上成長率
- −2.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 7.2%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 10.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $609M
- フリーCF
- $577M
- 営業CFマージン
- 8.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $70M
- 配当性向
- —
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