SAM
Boston Beer地ビールという市場を切り開いた草分けの知名度と、缶入り炭酸酒という新カテゴリーを当てた商品開発の機動力が最大の強み。大手とは違い、流行を素早く捉えて次々と新しい飲み物を試せる。看板ブランドの信頼と、新カテゴリーを生み出す挑戦の二段構えで稼ぐ、独立系の酒類メーカーの立ち位置にいる。
看板の地ビールに加え、果汁入りの缶入り炭酸アルコール飲料、缶入りカクテル、りんご酒、紅茶ベースの酒など、多様な酒類を作って売るのが収益の柱。流行を捉えた新しい飲み物を次々と投入し、小売店や飲食店を通じて売る。製造の一部は外部に委託する。看板のビールと、その時々で当たる新カテゴリーの飲料の販売量で稼ぐ構造になっている。
酒類は流行の移り変わりが激しく、一時代を築いた缶入り炭酸酒のように、ブームが去れば売上が一気にしぼむ。若者の酒離れという長期の逆風もある。流行を読み違えて在庫を抱えれば損失になる。大手の酒類メーカーが資金力で新カテゴリーに参入すれば、独立系の同社は押される。
配当を出さず、現金を新商品の開発と生産の効率化、自社株買いに充てる経営。看板のビールを土台に、流行を捉えた新カテゴリーへの挑戦を続ける。当たりが出た後の反動に備えつつ、商品の幅を広げて流行の波を和らげる方針が特徴になっている。
酒類の流行と、新商品の当たり、製造の効率に依存する。看板の地ビールの需要が保たれるか、缶入り炭酸酒に続く新しい当たりの飲料を生み出せるか、流行を捉えた商品を素早く市場に出せるか、そして大手の酒類メーカーや新興のブランドとの競争に耐えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $846M(71%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$223M
- 他の流動資産$194M
- 固定資産$776M
- 流動負債$253M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2B
- 売上成長率
- −2.4%
- 粗利率
- 48.5%
- 営業利益率
- 7.4%
- 純利益率
- 5.5%
- ROE
- 12.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $270M
- フリーCF
- $216M
- 営業CFマージン
- 13.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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