
SARO
StandardAeroエンジンの整備は安全のため法律で義務づけられ、運航する限り避けられない安定した需要がある点が最大の強み。多様なエンジン機種に対応できる認定と技術、設備を持ち、新規参入が難しい。航空交通量の長期的な増加という追い風を受け、機体の販売の波に左右されにくい整備サービスで稼げる立ち位置にいる。
航空機のエンジンを分解して点検・修理し、性能を元に戻す整備(オーバーホール)サービスの料金が収益の柱。航空会社や軍、ビジネスジェットの所有者から、エンジンを預かって整備する。エンジンは安全のため定期的な整備が法律で義務づけられており、避けて通れない需要がある。エンジン整備という専門サービスを提供して稼ぐ構造になっている。
景気後退や感染症の流行で航空機の運航が減ると、エンジンの整備需要が鈍る。整備には熟練の人材が必要で、人手不足や人件費の上昇は採算を圧迫する。部品の供給網の混乱による整備の遅れや、エンジンメーカーが整備を囲い込む動き、特定のエンジン機種への依存も、収益の重しになりうる。
配当を出さず、利益を整備能力の拡大と、対応するエンジン機種の追加、人材の確保に振り向ける成長志向の経営。法律で義務づけられた整備という安定した需要を土台に、対応機種を広げて整備能力を高めながら、航空交通量の増加という追い風を取り込んで稼ぐ力を伸ばす方針が特徴になっている。
航空機の運航量と、エンジンの整備需要、整備能力に依存する。航空旅客が増え運航が活発でエンジンの整備需要が伸びるか、エンジンメーカーから整備の認定を得て対象を広げられるか、整備の人材と設備を確保できるか、そして部品の供給を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $6.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.7B(41%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$290M
- 他の流動資産$2.6B
- 固定資産$3.7B
- 流動負債$1.3B
- 長期借入金$2.2B
- 短期借入金$23M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.1B
- 売上成長率
- 15.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 9.1%
- 純利益率
- 4.6%
- ROE
- 10.4%
- ROIC
- 8.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $317M
- フリーCF
- $234M
- 営業CFマージン
- 5.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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