SDOT
Sadot GroupADMやBunge、Cargillといった長い歴史を持つ穀物商社と同じ土俵へ、資本も実績も持たないまま飛び込んだ点が異例だ。ザンビアでは約5,000エーカーの農場を抱え、小麦や大豆に加えてアボカドやマンゴーまで手を広げていた。
小麦、大豆ミール、トウモロコシといった食料と飼料を買い付け、ばら積み船で運んで売る差益が収入の形になる。2025年末の時点で事業の単位はこの農産物部門ひとつだけで、外食の看板はすでに手元にない。
2025年後半、現地パートナーとの訴訟で不利な判決を受けたザンビアの農場について$11.8Mの減損を計上し、控訴中だと説明している。同じ時期にブラジル、カナダ、アラブ首長国連邦の事業を止め、インドネシアの農地に入れていた手付金も落とした。
2022年の後半に外食から農産物へ舵を切り、2023年7月にMuscle Maker, Inc.から現在の社名へ改めた。いまは拡大を止めて海外拠点を畳み、資金繰りを立て直す局面に入っている。
商いの成否は商品相場と船賃、そして買い付けから代金回収までをつなぐ運転資金で決まる。薄い利幅を数量で埋める型のため、途中で資金が詰まれば取引そのものが止まる。
この会社をどう読むか
テキサス州バーレソンに本社を置くSadot Groupは、2022年の終わりまで米国で外食チェーンを営むMuscle Makerだった会社だ。そこから小麦や大豆ミールを世界で売り買いする農産物商社へ中身を丸ごと入れ替え、2023年には社名も改めている。
ところが広げた先で足を取られた。ザンビアの農場をめぐる判決で$11.8Mの減損を計上した。2025年後半にはブラジル、カナダ、アラブ首長国連邦の事業を相次いで止め、残ったのは農産物取引の一単位だけになった。いま起きているのは拡大の物語ではなく、後始末である。
バランスシート (要約)
資産 $3M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない
- 現金・現金同等物$653K
- 他の流動資産$2M
- 固定資産$140K
- 流動負債$58M
- 長期借入金$10M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $247M
- 売上成長率
- −64.8%
- 粗利率
- 1.9%
- 営業利益率
- −16.4%
- 純利益率
- −37.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- —
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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