Seadrill は、二度の破綻を経て身軽になった深海掘削の大手だ。
最大の強みは、破綻で借金を落とした財務の身軽さと、船齢の若い船団の質にある。新造船の途絶えた業界では既存の最新鋭船が市況の回復を総取りし、自社株買いで還元する規律も備える。一方で油価の急落は深海の投資から削られ、日額と稼働が崩れる。業界の歴史は破綻の繰り返しで供給の規律はいつも脆く、契約の谷間は係留費だけが残る。エネルギー転換の長期の流れも深海の新規開発を細らせうる。SDRL を読むときは、日額と稼働率、契約の積み上げを軸に見るとよい。