安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
豚肉の繁殖から加工まで自社で握る一貫体制と、それと無関係な海運や製粉を併せ持つ独特の分散が強み。事業同士の相場の波がずれるため、複合体全体では落ち込みが和らぐ。外部に語らず広報もほぼしない寡黙な経営で、知る人ぞ知る農業と物流の複合企業の立ち位置にいる。
米国での豚の飼育から加工までを一貫して手がける豚肉事業が収益の柱。これに、カリブ海や中南米への小型コンテナ海運、アフリカや南米での穀物の製粉と取引、発電事業などが加わる。七面鳥の大手ブランドにも出資する。農産物と物流という生活の土台を複数の大陸で押さえ、相場の異なる事業を組み合わせて稼ぐ構造になっている。
豚肉の供給過剰や飼料の高騰で、本業の利幅が消える年が周期的に来る。家畜の疫病は生産を直撃する。アフリカなど新興国の事業は通貨と政情のリスクを常に抱える。創業家がほぼ全株を握り売買が極端に薄いため、株価は実態と関係なく大きく振れ、機関投資家も入りにくい。
少額の配当を続けながら、利益を各事業の設備と土地に黙々と再投資する創業家の経営。株式分割をせず高額株価のまま放置し、市場の注目を求めない。四半期の説明より長期の資産形成を優先する、昔気質の家族経営が特徴になっている。
豚肉の相場と、飼料コスト、海運の運賃に依存する。豚肉の販売価格が飼料の穀物価格に対して採算を保つか、輸出先の需要と通商関係が安定するか、カリブ海航路の運賃と積載が保たれるか、そして新興国での製粉事業が政情に揺さぶられないかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $8.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.2B(63%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
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