
SIDU
Sidus Space精密機械加工の下請けとして培った製造能力の上に、衛星の設計・製造からデータ販売までを一社で垂直に統合している。主力のLizzieSatは3Dプリンターを使うモジュール型で、低軌道から静止軌道・月面まで同じ設計思想で作り分ける。2024年以降に3機を打ち上げ済み。
収入源は6つある。衛星プラットフォームの販売、ペイロードの搭載や運用、エンジニアリングの受託、宇宙・防衛向けハードウェアの製造、自社の演算機器の販売、そして軌道上データの分析だ。契約は固定価格か達成報酬型が中心で、案件ごとに時期が偏りやすい。
収入の計上時期が案件の進み方に振られやすく、四半期ごとの数字が安定しない。データ販売という定期収入の柱はまだ育っておらず、資金は増資に頼る場面が続いてきた。衛星は打ち上げに失敗の危険が伴い、失えばそのまま損失になる。
自社工場の製造能力への投資と衛星受注の積み上げに資金を回す成長重視の姿勢で、余剰を投資家に返す発想はまだない。既存の政府・大手宇宙企業との取引関係を土台に、軌道上データという定期収入の柱を育てようとしている。
NASA、国防総省、SpaceX、Blue Originといった顧客からの受注継続に依存する。フロリダに構える3万5千平方フィートの自社工場の稼働率と、自前の衛星をデータ販売につなげられるかも業績を左右する。
この会社をどう読むか
Sidus Spaceの土台は、1999年創業のCraig Technologiesが持っていた航空宇宙向けの製造・エンジニアリング部門にある。この部門は2012年にCraig Technologies Aerospace Solutionsとして独立した。NASAや防衛機関向けに、精密加工部品や航空電子機器の組立を納める仕事だった。
2021年、そこに衛星の設計・製造とミッション運用、軌道上データの販売を載せて、いまの姿へと事業を組み替えた。作れる会社が売る商品を持とうとした転換で、主力衛星のLizzieSatは2024年以降に3機が飛んでいる。ただし収入の中身はまだ受託仕事が中心で、データ販売という定期収入に育つかどうかがこの銘柄の焦点になる。
バランスシート (要約)
資産 $66M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $51M(77%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$43M
- 他の流動資産$8M
- 固定資産$15M
- 流動負債$15M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3M
- 売上成長率
- −27.6%
- 粗利率
- −168.2%
- 営業利益率
- −827.7%
- 純利益率
- −871.0%
- ROE
- −58.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$18M
- フリーCF
- −$26M
- 営業CFマージン
- −536.5%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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