
SLG
SL Green Realtyマンハッタンのオフィスという一点に懸けた集中の純度と、地元での物件と人脈の蓄積が最大の強み。最高級ビルに需要が絞られる質への選別の流れは、上位物件を握る同社に有利に働く。ニューヨークの復活を最も濃く映す、街と運命を共にする大家の立ち位置にいる。
マンハッタンに持つオフィスビルの賃料が収益の柱。金融や法律事務所など高賃料のテナントを集める一等地の高級ビルに資産を寄せる。ビルの持分を投資家と分け合う共同投資や、不動産への貸付、カジノ誘致の構想まで、ニューヨークの不動産に関わる多様な稼ぎ口を持つ。物件の売買益も交えて稼ぐ構造になっている。
在宅勤務の再拡大や金融業の不振は、賃料と稼働の土台を直撃する。一都市一資産への完全な集中は、市況の波も政策の変化も逃げ場がない。金利の上昇は重い借入と物件評価の両面を締める。古いビルの転用や売却が滞れば、資産の重さが配当を脅かす。
毎月配当を維持しながら、物件の売却と共同投資で資本を回す機動的な経営。市況の谷では自社株買いと負債の圧縮を優先し、回復局面で攻めに転じる。一等地の高級ビルへの入れ替えを進める方針が特徴になっている。
マンハッタンのオフィス需要と、金利、物件売買の市況に依存する。出社回帰と金融業の好調が高級ビルの賃料を支え続けるか、古いビルから新しいビルへの需要の絞り込みが追い風であり続けるか、金利が借入と物件評価を圧迫しすぎないか、そして資産の売却が良い値段で進むかが、業績と配当を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $11.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.7B(33%)。
同業の平均並みの水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$156M
この判定で見た指標: 自己資本比率。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1B
- 売上成長率
- 13.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 65.0%
- 純利益率
- −9.7%
- ROE
- −2.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $83M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 8.3%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $243M
- 配当性向
- —
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