景気敏感な事業で、配当も出す会社
食品缶で北米最大級、香水や薬のポンプ部品で世界有数という、地味な分野の寡占の組み合わせが最大の強み。顧客の工場に隣接する生産体制と長期契約は、乗り換えの動機を奪う。景気に鈍感な必需品の包装に絞り、買収で着実に幅を広げる黒子の立ち位置にいる。
スープやペットフードの金属缶、化粧品や洗剤のポンプとスプレー部品、瓶の蓋といった包装資材の製造販売が収益の柱。食品と日用品の大手メーカーと長期契約を結び、原材料費の変動を販売価格に転嫁する条項で利幅を守る。買収で香水や薬のポンプ部品など単価の高い分野を加え、包装の数量の積み上げで稼ぐ構造になっている。
顧客の食品メーカーが減産や在庫調整に動くと、数量がそのまま細る。健康志向で缶詰など加工食品の消費が長期に減る流れは、土台をじわじわ削る。買収で膨らんだ借入は金利上昇下で重い。転嫁条項があっても、原材料の急騰と需要減が重なる局面では利幅が痩せる。
連続増配を続けながら、利益を包装分野の買収に再投資する経営。原材料の転嫁条項と長期契約で収益の振れを抑え、借入を使った買収と返済の循環を回す。単価の高いポンプ部品の比率を高める方針が特徴になっている。
食品と日用品の消費の底堅さと、買収の統合、契約の転嫁条項に依存する。缶詰や日用品の需要が景気に関わらず保たれるか、買収したポンプ部品の事業が利益率を引き上げるか、金属や樹脂のコスト転嫁が滞りなく働くか、そして大口顧客の発注と棚の変化に対応できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $9.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.3B(24%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
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