SLM
SLM学生ローンという与信の難しい分野で、何十年分の返済データと大学窓口での圧倒的な存在感を持つ点が最大の強み。政府ローンの上限と学費の差額という構造的な需要が毎年生まれる。政府制度が縮めば民間の領分が広がる側に立つ、特化型の貸し手の立ち位置にいる。
政府の学資ローンでは足りない分を補う、民間の学生ローンの金利収入が収益の柱。在学中の学生に親の連帯保証付きで貸し、卒業後の就職を前提に回収する。貸付債権の一部を投資家に売却する利益も大きく、残高を抱え込みすぎない運営をする。進学シーズンに合わせた貸付の積み上げで稼ぐ構造になっている。
若年層の雇用が悪化すると、担保のないローンの貸し倒れが跳ね上がる。学費や学生債務への政治の介入は、制度変更ひとつで事業環境を一変させる。大学進学率の頭打ちと出生数の減少は、市場の長期的な天井になる。債権売却に頼る収益は、市場の混乱で計画が狂いやすい。
配当と大規模な自社株買いで資本を返す株主還元の経営。貸付残高を抱え込まず、債権の売却で資本を回転させる。審査の厳格化で貸し倒れを管理し、政治と制度の風向きに合わせて舵を切る方針が特徴になっている。
大学進学と学費の水準、卒業生の雇用、政府の制度に依存する。学費の高騰で民間ローンの需要が続くか、卒業生の就職と賃金が返済を支えるか、政府の学資ローン制度の変更が民間の領分を広げるか狭めるか、そして債権売却の市場が開き続けるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $29.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.5B(8%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$4.2B
- 長期借入金$5.4B
- 短期借入金$498M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 30.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$399M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $108M
- 配当性向
- 14.5%
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