SOC
Sable Offshore新しい油田を探すのではなく、新規開発がほぼ不可能な連邦水域で止まっていた16鉱区とパイプラインをまとめて引き継いだ。設備も埋蔵量もすでにある代わりに、行政手続きが終わるまで一円も入らない。
サンタバーバラ沖5〜9マイルに、Hondo、Heritage、Harmonyの3基のプラットフォームを持つ。汲み上げた原油とガスは海底パイプラインでGoletaの陸上処理施設へ送り、全長113マイルの325号線などで内陸へ運ぶ。収入が立つのは販売が再開してからだ。
販売開始が遅れるほど、売上ゼロのまま費用と金利だけが積み上がる。2025年11月には借入の満期を延ばす代わりに金利が年10%から15%へ上がった。廃坑費用の見積もりの振れや、環境団体の訴訟も資金繰りに直接響く。
規制当局との折衝と設備の安全確認に会社の全てを賭ける、時間軸の長い経営。資金は増資でつないでおり、2025年5月の公募が1株$29.50、11月の第三者割当が$5.50と、条件は厳しくなっている。
動くかどうかを握っているのは相場ではなく行政だ。同意判決が求めた補修と水圧試験は2025年5月に終えたが、輸送再開の許認可と、シャトルタンカーで運ぶ代替案の可否が次の関門になる。
この会社をどう読むか
石油会社なのに、まだ原油を売っていない。Sable Offshoreはカリフォルニア沖のSanta Ynez Unitを引き継ぎ、2025年5月に生産だけは再開したが、販売の再開はこれからだ。
株価を動かすのは原油相場ではなく、パイプラインの許認可がどこまで進んだかという行政のニュースになる。売上ゼロのまま金利と維持費が出ていくため、つなぎの増資の条件は1株$29.50から$5.50へ切り下がった。
バランスシート (要約)
資産 $1.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $534M(31%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$98M
- 他の流動資産$38M
- 固定資産$1.6B
- 流動負債$1B
- 短期借入金$922M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $0
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −76.8%
- ROIC
- −22.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$352M
- フリーCF
- −$769M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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