缶詰の缶という、景気に左右されにくく代替もされにくい包装で世界規模の地位を築いた点が最大の強み。保存食品の缶は中身が変わっても需要が残り、リサイクル性の高さが脱プラスチックの流れの受け皿にもなる。半世紀を超えて配当を増やし続けてきた、堅実な包装の老舗の立ち位置にいる。
缶詰やペットフードに使う金属缶、菓子や粉ミルクの紙製容器といった消費財向けの包装が収益の柱。糸や紙やフィルムを巻き取る紙管など、工場向けの産業資材も手がける。欧州の金属缶大手を買収して食品缶の世界大手となり、プラスチック容器など周辺事業は売却した。スーパーに並ぶ日用の包装の数で稼ぐ構造になっている。
鋼材や古紙の価格急騰に転嫁が追いつかないと、薄い利幅が消える。食品メーカーの減産や容器の軽量化への移行は、数量を細らせる。大型買収で膨らんだ借入は、金利上昇と景気悪化が重なると重荷になる。事業の入れ替えが続く間は、売却損や統合費用が利益の見通しを曇らせる。
半世紀を超える増配の継続を誇りとし、配当を守りながら事業の選択と集中を進める経営。消費財の包装と産業資材に軸を絞り、周辺事業は売却して買収の借入返済を急ぐ。地味な分野での規模の優位を磨く方針が特徴になっている。
食品の消費の底堅さと、原材料コストの転嫁、買収の統合に依存する。缶詰など保存食品の需要が安定を保つか、鋼材や古紙の価格上昇を契約条項と値上げで転嫁できるか、大型買収した欧州事業の統合効果を出せるか、そして借入の返済を計画通り進められるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $11.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3.6B(32%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$378M
- 他の流動資産$2.3B
- 固定資産$8.5B
- 流動負債$2.5B
- 長期借入金$3.8B
- 短期借入金$538M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7.5B
- 売上成長率
- 41.7%
- 粗利率
- 20.9%
- 営業利益率
- 13.5%
- 純利益率
- 13.3%
- ROE
- 27.8%
- ROIC
- 10.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $690M
- フリーCF
- $346M
- 営業CFマージン
- 9.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $208M
- 配当性向
- 20.7%
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