SPCE
Virgin Galactic地上から垂直に打ち上げるのではなく、航空機で高高度まで運んでから切り離し、ロケット推進で上昇する方式を採る。拠点のスペースポート・アメリカは、砂漠気候の安定した天候と、周辺空域が一般の商業航空から制限されている利点を併せ持つ。
客に数分の無重力と地球の眺めを味わってもらう宇宙旅行の座席を売る。2023年6月に商業飛行を始め、2024年1月には6か月で6回という頻度で飛ばした。だが同年6月の7回目が初代機VSS Unityの最後の商業飛行となり、いまは収入がごく限られる。
次世代機の開発は当初の想定より時間がかかっており、商業運航が止まっている間は開発費だけが出ていく。宇宙飛行という性質上、事故が一度起きれば信頼と事業の両方に大きな打撃となる。資金は増資に頼りがちで、株式の希薄化が続く。
いまは収入より次世代機を出すことが優先で、資金は機体の組み立てと運航再開の準備に吸い込まれている。株主へ返す現金はまだ生まれていない。
開発中の次世代機を計画どおり仕上げ、2026年後半に試験飛行と商業運航へこぎつけられるか。座席あたりの採算は、そこから先の飛行頻度で決まる。
この会社をどう読むか
Virgin Galacticは2023年6月に商業飛行を始め、2024年1月には6か月で6回という記録的な頻度で客を宇宙のふちへ運んだ。だが同年6月の7回目を最後に初代機VSS Unityの商業飛行は終わり、いまは飛んでいない。
力を注いでいるのは次世代機の開発だ。母機で高高度まで運んで切り離し、ロケット推進で一気に上げる独自方式は変えず、より多くの便数をこなせる機体に置き換える。試験飛行は2026年第3四半期、商業運航の再開は同年第4四半期を見込む。一度は高い頻度で飛ばした会社だけに、新しい機体でその頻度を取り戻せるかが問われる。
バランスシート (要約)
資産 $803M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $274M(34%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$145M
- 他の流動資産$228M
- 固定資産$430M
- 流動負債$209M
- 長期借入金$276M
- 短期借入金$48M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2M
- 売上成長率
- −78.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −101.8%
- ROIC
- −37.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$240M
- フリーCF
- −$438M
- 営業CFマージン
- −15553.2%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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