
SPSC
SPS Commerce小売と取引先という、立場の異なる双方をつなぐ網の効果が最大の強み。一つの小売につながる取引先が増えるほど、その小売と取引したい新たな取引先も引き寄せられる。いったん業務に組み込まれると外しにくく、解約が極めて少ない。商取引の裏側を標準化して支える、地味だが粘り強い基盤の立ち位置にいる。
小売店とその商品を納める多数の取引先の間で、注文や請求、納品の情報をばらばらの形式から標準の形に整えてやり取りする基盤を月額で提供するのが収益の柱。これまで電話や書類で手間のかかった業務を自動でつなぐ。小売と取引先の双方が利用するため、いったん組み込まれると外しにくい。つながる企業が増えるほど契約が積み上がる構造になっている。
景気後退で小売の取引が冷えれば、受発注の量と新規の契約が鈍る。巨大な業務ソフトの会社が同じ機能を取り込めば競争が激しくなる。小売の倒産や統合が進めば、つながる取引先が減る。標準化された地味な分野ゆえ、大きな価格の引き上げは難しく、成長は契約数の積み上げに頼る。
配当を出さず、現金を機能の強化と買収による顧客の拡大に充てる経営。積み上がる月額の契約を増やし、極めて低い解約率を保つことを重んじる。同業の買収で取引先の網を広げ、地道に契約数を積み上げる方針が特徴になっている。
小売の取引と、契約の継続、取引先の拡大に依存する。小売とその取引先の商取引が活発で受発注の需要が続くか、いったん使い始めた企業をつなぎ留められるか、一つの小売につながる取引先を増やせるか、そして買収で機能と顧客を広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $974M(83%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$151M
- 他の流動資産$184M
- 固定資産$835M
- 流動負債$154M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $752M
- 売上成長率
- 17.8%
- 粗利率
- 69.2%
- 営業利益率
- 15.7%
- 純利益率
- 12.4%
- ROE
- 9.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $179M
- フリーCF
- $152M
- 営業CFマージン
- 23.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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