SYNA
Synaptics人の指の動きを電気信号に変えるタッチ技術の蓄積と、それを土台にした機器の縁側で働く低消費電力チップの設計力が強み。家電や産業機器の無線接続と端末人工知能という、スマホの外側で伸びる市場に的を絞る。大手が深追いしない隙間の採用枠を拾い集める特定用途に集中する設計会社の立ち位置にいる。
機器に組み込む半導体の設計・販売が収益の柱。祖業はノートパソコンのタッチパッドや画面のタッチ制御のチップで、今は家電や産業機器を無線でつなぐ通信チップと、端末上で人工知能を動かす小型の処理チップに軸足を移している。一度製品に採用されると、その機種が売れる間は出荷が続く。採用枠の獲得を積み重ねて稼ぐ構造になっている。
半導体の在庫調整の波をまともに受け、受注が急減する局面が繰り返し来る。祖業のタッチ関連はパソコンとスマホの成熟で構造的に縮む。新分野の無線チップは巨大半導体メーカーとの正面競争で、価格と開発力の消耗戦になりやすい。買収で広げた製品群は、統合の重さと借入を残している。
配当を出さず、資金を新分野のチップ開発と自社株買いに振り向ける経営。祖業の縮小を認めて事業の入れ替えを進め、買収と売却で製品群を組み替えてきた。モノのインターネット向けへの転身を完成させることに集中する方針が特徴になっている。
採用枠の獲得と、パソコン市場、機器メーカーの在庫動向に依存する。新世代の通信規格や端末人工知能の波で採用を取れるか、祖業のパソコン向けの落ち込みを新分野で補えるか、顧客の在庫調整の波を乗り切れるか、そして設計人材への投資を続けられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $930M(44%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$443M
- 他の流動資産$345M
- 固定資産$1.3B
- 流動負債$701M
- 長期借入金$398M
- 短期借入金$440M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- 11.4%
- 粗利率
- 44.7%
- 営業利益率
- −5.6%
- 純利益率
- −41.0%
- ROE
- −52.8%
- ROIC
- −3.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $149M
- フリーCF
- $101M
- 営業CFマージン
- 12.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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