
TLRY
Tilray Brands大麻の栽培・製造の規模と、米国に確保した飲料の製造販売網という、合法化に備えた布陣の広さが最大の強み。欧州の医療用大麻では制度整備の先行者として地位を築く。業界の淘汰を生き残った数少ない大手として、規制緩和の瞬間に最も大きく動ける立ち位置にいる。
カナダでの嗜好用大麻と、欧州を中心とする医療用大麻の販売が収益の柱。これに、米国で買い集めたクラフトビールの醸造所群と飲料事業が加わる。ビール事業は米国での販売網と製造拠点を確保する布石でもあり、大麻が連邦レベルで合法化された際に即座に参入する足場になる。多角化で赤字を抑えながら、規制緩和を待つ構造になっている。
期待の核である米国の合法化が遅れ続けると、先行投資と希薄化だけが積み上がる。カナダの嗜好用市場は供給過剰と闇市場との競争で価格が崩れやすい。クラフトビール業界自体も縮小傾向にあり、買収の寄せ集めが利益を生まない恐れがある。度重なる増資は株主の持分を薄め続けてきた。
配当を出さず、買収と増資を重ねて事業の幅を広げる拡大志向の経営。大麻の本業はコスト削減で出血を抑え、飲料事業で現金の土台を作る。米国合法化という一点に向けて布石を打ち続ける方針が特徴になっている。
米国の大麻規制の行方と、カナダ市場の価格、ビール事業の採算に依存する。米国で大麻の規制緩和や合法化が進むか、供給過剰が続くカナダ市場で価格と利幅を守れるか、欧州の医療用大麻の制度整備が需要を広げるか、そして買収したビール事業が安定した現金を生むかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(69%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$226M
- 他の流動資産$566M
- 固定資産$1.5B
- 流動負債$358M
- 短期借入金$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $915M
- 売上成長率
- 11.5%
- 粗利率
- 28.4%
- 営業利益率
- −6.9%
- 純利益率
- −13.3%
- ROE
- −7.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$69M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −7.6%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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