TMO
Thermo Fisher Scientific
研究の現場に必要な装置・試薬・受託サービスを一社で丸ごと揃えられる総合力が他社にない強み。消耗品の継続購入と顧客への深い入り込みが、景気に左右されにくい安定収益を生む。
分析装置や実験器具の販売に加え、繰り返し買われる試薬・消耗品と、製薬企業から受託する研究・製造サービスが収益の柱。一度顧客の現場に入り込むと継続購入が続く、粘着性の高い構造になっている。
製薬業界の研究開発が縮んだり、新型コロナ関連で膨らんだ需要の反動が出たりすると、成長が鈍る。大型買収を繰り返す体質ゆえ、統合がうまくいかないと負担が重く残るリスクもある。
積極的なM&Aで事業領域を広げ、規模の利を効かせる成長戦略が特徴。安定したキャッシュを買収と研究開発に再投資しつつ、自社株買いと配当でも株主に還元する二段構えの経営を続ける。
製薬・バイオ企業の研究開発投資と、研究機関の予算動向に依存する。新薬開発や受託製造の需要サイクル、そして買収した事業をうまく束ねられるかが、成長の前提になる。
この会社をどう読むか
Thermo Fisher Scientificは、医薬品そのものを作る会社ではなく、製薬や研究の現場に必要な道具を「丸ごと供給する受託事業者」として読むのが正しい銘柄だ。
分析装置や実験器具を売るだけでなく、繰り返し買われる試薬・消耗品や、製薬企業から請け負う研究・製造サービスまで抱えるため、一度現場に入り込めば継続的な収入が積み上がる。買収を重ねて品揃えを広げてきたこの構造を理解すると、派手さはなくとも景気に左右されにくいTMOの堅さが見えてくる。
バランスシート (要約)
資産 $110.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $53.4B(48%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$9.9B
- 他の流動資産$18.9B
- 固定資産$81.6B
- 流動負債$15.2B
- 長期借入金$39.2B
- 短期借入金$3.5B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $44.6B
- 売上成長率
- 3.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 17.4%
- 純利益率
- 15.0%
- ROE
- 12.6%
- ROIC
- 6.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $7.8B
- フリーCF
- $6.3B
- 営業CFマージン
- 17.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $636M
- 配当性向
- 9.5%
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