TTI
TETRA Technologies油井に使う特殊な比重の高い液体の薬剤で確かな地位を持ち、その原料を、大型の蓄電池の素材や希少な金属という成長分野に応用できる点が最大の特徴。本業の油田サービスに加え、脱炭素や電動化に関わる新事業の芽を持つ。原油価格への依存を新事業で和らげようとする、油田向けの薬剤の会社の立ち位置にいる。
石油やガスの掘削に関わる薬剤と役務を提供するのが事業の柱。柱は、油井を掘る際に圧力を調整する特殊な比重の高い液体の薬剤と、掘削に伴って出る大量の水を再利用や処分のために管理する役務からなる。さらに、薬剤の原料を生かして、大型の蓄電池に使う素材や、油井から出る水から採れる希少な金属の事業にも乗り出す。油田向けの薬剤と水の管理で稼ぐ構造になっている。
原油や天然ガスの価格の下落は、掘削を絞らせ、薬剤と水の管理の需要を細らせる最大の弱点になる。油田サービスは景気と価格に振られ、業績の波が大きい。蓄電池の素材や希少な金属という新しい事業は、立ち上がりに時間と資金がかかり、不確実性が大きい。同業との価格の競争や、薬剤の原料の費用の変動も採算を揺らす。
配当を出さず、現金を本業の油田サービスの維持と、蓄電池の素材や希少な金属の新事業の立ち上げに充てる経営。原油価格の波への依存を和らげるため、薬剤の原料を生かした成長分野へ挑む。本業で現金を生みつつ、電動化や脱炭素に関わる新事業に資源を振り向ける方針が特徴になっている。
原油価格と、掘削活動、新事業の立ち上げに依存する。原油や天然ガスの価格が高く掘削が活発で薬剤と水の管理の需要が続くか、随伴する水の処理の役務を増やせるか、蓄電池の素材や希少な金属という新しい事業を採算に乗せられるか、そして原油価格の波を新事業で和らげられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $676M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $284M(42%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$73M
- 他の流動資産$244M
- 固定資産$359M
- 流動負債$156M
- 長期借入金$181M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $631M
- 売上成長率
- 5.3%
- 粗利率
- 24.7%
- 営業利益率
- 8.8%
- 純利益率
- 0.5%
- ROE
- 1.1%
- ROIC
- 9.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $100M
- フリーCF
- $20M
- 営業CFマージン
- 15.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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