10x Genomics は、細胞を一つ単位で解析する装置と試薬で研究の最前線を支える専業だ。
最大の強みは、単一細胞解析という分野を事実上作った先行者として、装置の設置台数と発表論文の蓄積で標準の座を握る点にある。装置を据えた研究室が試薬を買い続け、空間解析への展開で次の定番も狙う。一方で収益の多くが学術予算に依存し、政府の研究費削減は実験数の減少として直撃する。競合の安価な手法は消耗品の単価を削り、特許訴訟の費用もかさむ。装置の買い替えが止まると成長の減速が際立つ。TXG を読むときは、研究予算の風向きと消耗品の伸び、新装置の普及を軸に見るとよい。
