UHS
Universal Health Services表の看板は総合病院なのに、施設数では行動医療が圧倒するという珍しい構成を持つ。英国の行動医療は年$880Mから$1Bへ伸びており、米国の急性期医療とは別の波に乗る事業として育っている。
米国内の急性期総合病院29施設と、米国・英国・プエルトリコに346の入院型行動医療施設を運営する。保険会社と公的医療保険から診療報酬を受け取り、売上は総合病院がおよそ57%、行動医療が43%に分かれる。
公的・民間の保険が診療報酬を下げれば、病床が埋まっていても採算が細る。行動医療は入院患者の処遇をめぐる調査や訴訟がつきまとい、一施設の問題がグループ全体の評判に飛び火する。
大型買収で一気に広げるより、いまある施設の稼働と人件費を一つずつ詰める現場管理型で運営する。米国と英国、総合病院と行動医療という二重の分散を保ち、どちらかに寄せる動きは取っていない。
どちらの事業も病床がどれだけ埋まるかが命綱で、看護師など医療スタッフを必要な数だけ確保できるかが稼働率を決める。英国の行動医療だけで年$1Bを超える規模になったので、英国の医療制度と為替も効いてくる。
この会社をどう読むか
Universal Health Services を総合病院の会社だと思って中身を開けると、数の勘定が合わない。
米国内の急性期総合病院はわずか29施設で、精神科や依存症治療を扱う入院型の行動医療施設は346に上る。ところが売上では総合病院側が約57%を占め、施設の数と稼ぎの重みが逆を向いている。英国の行動医療だけで年$1Bを超えるところまで育っており、施設で数えるか売上で数えるかで見える顔が変わる。
バランスシート (要約)
資産 $15.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $7.3B(47%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$138M
- 他の流動資産$3.3B
- 固定資産$12.1B
- 流動負債$3.2B
- 長期借入金$4B
- 短期借入金$748M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $17.4B
- 売上成長率
- 9.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 11.5%
- 純利益率
- 8.6%
- ROE
- 20.5%
- ROIC
- 13.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.9B
- フリーCF
- $849M
- 営業CFマージン
- 10.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $51M
- 配当性向
- 3.4%
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