景気敏感な事業で、配当も出す会社
計器盤という安全に関わる表示を数十年手がけてきた信頼と、画面とコンピューターを丸ごと束ねる統合の技術が最大の強み。針から画面への置き換えは車の世代交代のたびに単価を押し上げる。コックピットの電子化に専業で賭けた、部品業界の技術派の立ち位置にいる。
自動車の運転席に組み込む液晶の計器盤や中央の表示画面、それらを束ねる車載コンピューターの開発製造が収益の柱。世界の自動車メーカーから車種ごとに受注し、その車が生産される数年間、部品を納め続ける。電池の監視装置など電動化の部品も育てる。針の計器が画面に置き換わる流れに乗って稼ぐ構造になっている。
自動車メーカーの減産は納入量の減少として直撃する。少数の大口顧客への依存は、一社の不振や車種の打ち切りが穴になる。コックピットの電子化は巨大な電機と半導体の企業も狙う激戦区で、価格と技術の競争は終わらない。中国勢の台頭は既存顧客の販売を削る間接の逆風にもなる。
配当を出さず、現金を自社株買いと車載コンピューターの開発に振り向ける経営。ほぼ無借金の財務で自動車の波を耐える。受注の採算規律を守り、電動化と画面化の部品に資源を絞る方針が特徴になっている。
自動車の生産台数と、画面化の進展、受注の積み上げに依存する。世界の新車生産が部品の数量を支えるか、計器の画面化と大型化が一台あたりの単価を引き上げ続けるか、新規受注を競合から守れるか、そして中国市場の地場メーカーへの食い込みが進むかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $3.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(46%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
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