
VCYT
Veracyte手術するかどうかという患者と医師の最も重い判断に、遺伝子の証拠で答える検査を先行して確立した点が最大の強み。診療指針への採用と蓄積された臨床データは、後発が容易に覆せない。不要な医療費を削る価値が保険側の利害とも一致する、診断の専門家の立ち位置にいる。
腫瘍の組織や細胞の遺伝子を解析し、がんの危険度を判定する検査の収入が収益の柱。主力は甲状腺のしこりの良性悪性を見極める検査と、前立腺がんの悪性度を測る検査で、どちらも不要な手術や過剰な治療を減らす根拠になる。検査は自社の施設で受託し、保険の償還で支払われる。検査件数の積み上げで稼ぐ構造になっている。
保険償還の縮小や償還拒否の増加は、収益の根幹を直撃する。競合の検査や新しい診断技術が指針の座を奪えば、検査件数ごと失う。検査の精度を疑わせる研究が出れば、医師の信頼は速やかに崩れる。新検査の開発と販売の投資が先行する間は、利益の薄さが続く。
配当を出さず、検査の収益を新しいがん種の検査開発と証拠づくりの研究に再投資する経営。黒字を保ちながら、肺や膀胱など次の検査を段階的に育てる。検査室の効率化で利益率を高める方針が特徴になっている。
検査件数の伸びと、保険償還の維持、新検査の追加に依存する。医師の診療指針に検査が組み込まれ続けるか、公的保険と民間保険の償還単価が保たれるか、肺がんなど新しい検査が柱に育つか、そして検査の精度への信頼を裏付ける論文を出し続けられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.3B(93%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$363M
- 他の流動資産$126M
- 固定資産$918M
- 流動負債$60M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $517M
- 売上成長率
- 16.0%
- 粗利率
- 70.1%
- 営業利益率
- 11.2%
- 純利益率
- 12.8%
- ROE
- 5.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $136M
- フリーCF
- $127M
- 営業CFマージン
- 26.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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