WD-40 は、万能潤滑剤の代名詞を一本足で世界に売る会社だ。
最大の強みは、商品名がそのまま用途の代名詞になった、世界でも稀なブランドの浸透度にある。製造を持たない身軽な構造は利益率と資本効率を高く保ち、説明のいらない商品を世界に広げるだけという単純さが強さになる。一方で一本足のブランドは、安価な模倣品や自主企画品に侵食されると逃げ場がない。原料の急騰に値上げが遅れると利幅が痩せ、新興国の開拓が遅いと全体が停滞する。割高な評価は小さな失速にも敏感だ。WDFC を読むときは、数量の伸びと新興国の開拓、利幅の維持を軸に見るとよい。
