景気敏感な事業で、配当も出す会社
商品名がそのまま用途の代名詞になった、世界でも稀なブランドの浸透度が最大の強み。製造を持たない身軽な構造は利益率と資本効率を高く保つ。説明のいらない商品を世界に広げるだけという、単純さを極めた商売の立ち位置にいる。
青と黄色の缶で知られる万能潤滑剤の販売が収益のほぼすべてになる。さび落としから蝶番の油差しまで家庭と工場の双方で使われ、世界の工具箱の定番になっている。狙い撃ちのノズルなど容器の改良と新興国の開拓が成長の源で、製造は委託して身軽に保つ。一本のブランドの浸透度で稼ぐ構造になっている。
一本足のブランドは、安価な模倣品や小売の自主企画品に侵食されると逃げ場がない。原料の急騰に値上げが遅れると利幅が痩せる。成熟した米国市場の成長は乏しく、新興国の開拓が想定より遅いと全体が停滞する。割高な株価の評価は小さな失速にも敏感になる。
連続増配を重ねる株主還元の経営。広告と新興国の販路に投資を絞り、製造は委託で身軽に保つ。一本のブランドの価値を薄めない規律が特徴になっている。
ブランドの浸透と、新興国の成長、原料コストに依存する。世界の家庭と整備の現場で定番の地位を保てるか、中南米やアジアの開拓が数量を伸ばすか、石油由来の原料と缶のコストを値上げで転嫁できるか、そして専門用途の上位製品が単価を押し上げるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $476M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $268M(56%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
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