
WTM
White Mountains Insurance Group四半期の利益ではなく、一株あたりの純資産を長期で増やすことだけを物差しにする経営文化が最大の強み。事業を売って巨額の現金を抱えても、良い案件が来るまで何年でも待てる。自社株が割安なら買い戻しに大金を投じる。保険業界の目利きとして静かに複利を積む立ち位置にいる。
傘下に持つ保険・金融事業の利益と、事業そのものの売買益が収益の柱。ロイズ市場の損害保険、地方債の保証保険、資産運用会社への出資、住宅保険の代理販売など、性質の異なる事業を抱える。完成した事業を高値で売却して大きな利益を確定し、その資金で次の掘り出し物を仕込む。事業の目利きで稼ぐ構造になっている。
大型の自然災害が続くと、傘下の損害保険の引受が赤字に沈む。買収した事業が育たなければ、純資産の成長が止まる。売却益に頼る収益は年ごとの振れが極端で、市況が悪いと出口が閉じる。知名度が低く売買も薄いため、株価が実態の純資産から長く乖離したままになることもある。
形ばかりの少額配当を続けつつ、本命の還元は割安な時の大規模な自社株買いで行う経営。事業の買収・育成・売却の循環を回し、一株あたり純資産の複利成長を最優先する。市況が過熱している間は現金を抱えて動かない方針が特徴になっている。
経営陣の投資判断と、傘下事業の収益、売却の機会に依存する。割安な保険・金融事業を見つけて買えるか、育てた事業を高値で買ってくれる相手が現れるか、保険引受が大災害で崩れないか、そして手元の余剰資金を焦らず使えるかが、一株あたり純資産の成長を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $12.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.4B(44%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$186M
- 長期借入金$837M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.7B
- 売上成長率
- 66.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 29.6%
- ROE
- 20.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $551M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 14.7%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $3M
- 配当性向
- 0.2%
WTM の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…