XPEL
XPEL車の塗装を守る透明な保護フィルムに的を絞り、車の形に合わせて精密に切り出すソフトと、施工する店の網、施工技術を組み合わせる点が最大の強み。単に製品を売るのではなく、施工までを支える仕組みで店をつなぎ留める。窓のフィルムなど用途も広げる、車の塗装の保護に特化したフィルムの会社の立ち位置にいる。
車の塗装を、飛び石や擦り傷から守る透明な保護フィルムを設計・販売するのが事業の柱。これに加え、窓に貼って日差しや熱を遮るフィルムや、車内の保護のフィルムも手がける。フィルムは、車の形に合わせて精密に切り出すソフトとともに、施工する店に供給する。高級車や新車の所有者が主な客層。施工の店との関係を築く。保護フィルムの販売と施工の支援で稼ぐ構造になっている。
保護フィルムは必需ではない出費のため、景気が冷えて新車や高級車の販売が落ちると需要が細る弱点を抱える。競合する別のフィルムのメーカーとの価格の競争もある。特定の自動車メーカーや、施工の店との関係に売上が左右される面もある。海外への展開には、各地の事情への対応が要る。原料費や関税の変動も採算を揺らす。
配当を出さず、現金を施工する店の網の拡大と、海外への展開、用途の拡張に充てる成長投資型の経営。製品の販売だけでなく、精密に切り出すソフトと施工の支援で店をつなぎ留めることを重んじる。高級車や新車の所有者という客層を取り込み、車以外の用途も育てて成長を狙う方針が特徴になっている。
車の需要と、施工網、海外展開に依存する。高級車や新車の販売が保たれて保護フィルムの需要が伸びるか、施工する店の網を広げて施工技術を保てるか、米国に加え海外の市場で展開できるか、そして窓のフィルムなど車以外の用途も育てられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $383M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $280M(73%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$51M
- 他の流動資産$180M
- 固定資産$152M
- 流動負債$71M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $476M
- 売上成長率
- 13.3%
- 粗利率
- 42.2%
- 営業利益率
- 13.2%
- 純利益率
- 10.8%
- ROE
- 18.3%
- ROIC
- 17.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $67M
- フリーCF
- $63M
- 営業CFマージン
- 14.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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