ZDGE
Zedge待ち受けや着信音を求めて集まった利用者と、写真ゲームに投稿する数万人の写真家。この二つの網をそのまま供給源に変え、権利処理済みの画像3,000万点超をAI学習用に卸す市場を自前で持つ。
主力アプリの広告表示と、素材の購入に使う仮想通貨、広告を消す有料会員の会費が収入の中心。あわせて2022年に買収した写真コンテストのゲームで、参加者の課金も受け取る。
買収した写真ゲームは成長も採算も伸び悩み、2025年1月には人員を減らして新規利用者の獲得費用も絞った。作り直しの計画はあるが、まだ結果は出ていない。
伸びない事業は人員を絞って締め、既存の利用者網を生かせる新しい収益源には投資を続ける。手元の現金は還元ではなく、次の商売の立ち上げに回している。
主力アプリの利用者数、有料会員の継続、そして2025年に立ち上げたばかりのAI学習データ事業が育つかどうか。広告の比重が大きいため、広告市況の冷え込みは直接効く。
この会社をどう読むか
Zedge は長らく、スマホの待ち受けや着信音を配る無料アプリの会社として知られてきた。だが今この会社が売り込んでいるのは、同じ会社とは思えない商品だ。AIの学習に使う、権利処理済みの画像を企業に卸す市場である。
種はもとからあった。待ち受けを求めて集まった利用者と、2022年に買収した写真コンテストのゲームに集う数万人の写真家。その両方をそのまま供給源に転用し、3,000万点を超える画像の目録を組み上げた。ただし写真ゲーム自体は成長が鈍り、2025年に人員を削って立て直しの最中にある。広告と課金で稼ぐ本業を支えにしながら、この新しい商売をどこまで育てられるかが問われている。
バランスシート (要約)
資産 $36M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $26M(73%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$19M
- 他の流動資産$4M
- 固定資産$13M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $29M
- 売上成長率
- −2.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −11.0%
- 純利益率
- −8.1%
- ROE
- −9.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $3M
- フリーCF
- $3M
- 営業CFマージン
- 11.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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