米国株は、3か月に一度の決算発表で大きく動く。好決算なのに株価が急落することもあり、初心者には不思議に映る。なぜそうなるのかを整理する。
決算で見られる主な数字
決算では、主に次の数字が注目される。
- 売上(レベニュー): どれだけ売れたか
- EPS(一株当たり利益): 1株あたりどれだけ稼いだか
- 利益率: 売上のうちどれだけ利益に残ったか
ただし、これらの「数字そのもの」より大事なのが、次の2つだ。
カギは「予想との差」
株価は、発表前から市場の予想を織り込んで動いている。だから決算で見られるのは「良いか悪いか」ではなく「予想と比べてどうだったか」だ。
過去最高益でも、市場の予想に届かなければ売られる。逆に赤字でも、予想ほど悪くなければ買われる。「好決算なのに下がる」の正体は、たいていこれだ。すでに期待が株価に入っていたぶん、期待どおりでは物足りない、というわけだ。
本当の主役は「ガイダンス」
もうひとつ、株価をいちばん大きく動かすのがガイダンス——会社が示す「次の四半期や通期の見通し」だ。
過去の数字が良くても、会社が「来期は厳しそう」と慎重な見通しを出すと、株価は急落する。逆に、足元が地味でも強気の見通しを出せば買われる。市場は過去より未来を見るからだ。実際、半導体大手の慎重なガイダンス一つで、業界全体が大きく下げることもある。
数字の裏の「物語」を見る
決算の数字に振り回されないコツは、その会社の「物語」に立ち返ることだ。一時的な予想未達なのか、それとも事業の前提が崩れたのか。ここを見分けられると、決算後の急変にあわてにくい。
各銘柄が「何で稼ぎ、どこが弱いのか」は銘柄ページの性格読みで掴める。決算で動いた銘柄の背景は、当サイトの本日の主役でも日々取り上げている。
本記事は一般的な解説であり、特定の銘柄の購入をすすめるものではない。