「FOMCで利上げに傾いた」というニュースだけで、米国株が一斉に下げることがある。なぜ金利が、これほど株価を動かすのか。仕組みを整理する。
FOMCと金利
FOMCは、米国の中央銀行が金利の方針を決める会合だ。ここで「利上げ」(金利を上げる)や「利下げ」の方向が示されると、市場は一斉に反応する。発表そのものより、先行きの見通し(次にどうするか)で動くことが多い。
なぜ金利で株価が動くのか
ざっくり言うと、理由は2つある。
- 借入のコストが上がる: 金利が上がると、企業も個人もお金を借りにくくなり、景気や設備投資にブレーキがかかる。
- 株の魅力が相対的に下がる: 金利が上がると、リスクの低い債券などの利回りが上がる。わざわざリスクの高い株を持つ理由が薄れ、株から資金が抜けやすい。
特に、今は赤字でも将来の成長に期待して買われている株は、金利上昇で「遠い将来の利益」の価値が割り引かれ、大きく売られやすい。
ハイテクが下げ、金融が買われやすい
だから金利が上がる局面では、同じ日に対照的な動きが起きやすい。
- 下げやすい: 成長期待で買われてきたハイテク・人工知能関連(NVIDIA (NVDA)のような銘柄)
- 買われやすい: 金利上昇が利ざやの追い風になる銀行など金融株、景気に左右されにくい生活必需品
実際、利上げ観測が強まった日に「ハイテク安・金融高」というローテーションが起きるのは、この理屈による。
金利のニュースとの付き合い方
金利は読みにくく、当て続けるのは難しい。短期の上下を予想して動くより、金利が上がっても下がっても持ち続けられる組み合わせを持つ方が、個人には現実的だ。成長株と守りの株を両方知っておくと、どちらの局面でもあわてにくい。
その日の相場が金利でどう動いたかは、当サイトの本日の主役や編集部の解説で日々追える。グロースとバリューの違いはこちらの記事も参照してほしい。
本記事は一般的な解説であり、投資判断をすすめるものではない。